家族との生活を大切にできる働き方を掴んだのは、少しの勇気と行動力。 —「愛媛でじたる女子プロジェクト」2期生 羽藤森見さんインタビュー

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MAIAでは女性がライフスタイルの変化に影響されずに自分らしく働きつづけられるよう、「でじたる女子プロジェクト」を通じてスキル習得の支援を行っています。今回は、愛媛でじたる女子プロジェクト2期を修了後、さまざまなエリアのでじたる女子プロジェクトでサポーターをされている羽藤森見(はとうもりみ)さんにお話をお聞きしました。

羽藤森見さん
地元企業でパートとして事務職に8年間従事。愛媛でじたる女子プロジェクト2期を受講し、SAPコースを修了。同3期のサポーター業務を経験後、糸満市や佐久市など多数の地域のでじたる女子プロジェクトをサポーターとして支えている。趣味でイラストも手がける。

「でじたる女子プロジェクト」と出会う前の状況について

地元愛媛の会社で、営業事務としてパートで働いていました。勤務時間は10-17時、土日祝日はお休みではあったものの、小学生の子ども(当時)を2人育てながらの生活は、買い物やお迎え、料理などの家事で手一杯で、まったく時間に余裕がない状況でした。

加えて、やっぱり働きながら子どもを育てるにはいろいろな問題がありました。学校行事が重なってしまい、仕事を休むことが増えて会社に迷惑をかけてしまうこともあって……。もちろん仕事には責任感を持って取り組んでいましたが、仕事が生活の中心になってしまい、家族との時間をないがしろにするようなことはしたくありませんでした。

そんな状況では、もっと稼ごうにも拘束時間が増える正社員になるのも難しく、もう少し自分で働く曜日や時間をコントロールできて、ちゃんと生活を大切にできる働き方はないかと探しているところでした。

「でじたる女子プロジェクト」に参加したいと思った理由はなんですか

地元の愛媛県とMAIAが主幹事を務める「でじたる女子活躍推進コンソーシアム」が連結協定を結び、プロジェクトを実施するというニュースをテレビで見て応募しました。受講料については少し悩みましたし、当時はSAPという言葉さえ知らない状態でしたが、最終的に選択できるようになる働き方が、理想とするイメージそのままだったのが決め手です。オンラインで学びながらテレワークを目指せるわけですし、県と連携して実施するプロジェクトということで安心感もありました

実は1期の募集時から応募していたのですが、選考で落ちてしまったんです。それでもやはり「働き方を変えたい」という思いが強かったので、諦めずに第2期にも応募し、無事合格して受講することができました。

「でじたる女子プロジェクト」ではどのように学習を進めましたか

業務知識という点では、会社で担当していた業務が受注登録や納品書・請求書発行など近しいものだったので、ある程度流れもわかっていたため抵抗感はありませんでした。

ただSAPは本当に初めてで。最初に画面を見たときは「え、大丈夫かな……」と怯んでしまい、慣れるまでには多少時間がかかりました。そのため、とにかくまずは「講座の動画を繰り返し見て、その通りに操作する」ことを目標に、少しでも早くSAPに慣れるようにしました。

その他、FAQやコミュニティSlackにあがる質問と回答を読み込むことも心がけていました。私は時間が足りずにカリキュラムを2周しきることはできなかったのですが、まずは1周乗り越えるとなんとなく流れが頭に入り、次に動画を見たときに「こういうことか」と腑に落ちるところが出てくるようになりました。

受講は家事や育児と両立が必要なので、基本的には子どもたちが寝てからの夜の時間を学習にあてるようにしていました。モデルスケジュールを参考にノルマを決めて、「今日はここまでは消化しよう」と取り組んでいきました。

他の受講生とはどのような交流がありましたか

やっぱりみんな最初は未経験なので、難しくてわからないことがたくさん出てきます。「こんなにわからないのって、私だけなのかな」という不安もありました。

でも、集合研修でプロジェクトの同期のみなさんにお会いしてお話しする中で、「自分も同じだよ」と言ってもらえて安心できましたし、「みんな同じなんだから、私も頑張らなきゃ」と気持ちを切り替えることができました。今もときどき修了生同士の交流があるなど、とてもありがたい絆になっています。

「でじたる女子プロジェクト」のサポーター業務について教えてください

受講終了後に愛媛3期のサポーター募集があったんです。「初心者でも挑戦できる」ということでしたし、受講と時期を同じくして退職していたため「働きたい!」という気持ちがあり、とにかくまずはやってみようと思って応募しました。また私自身、受講中はサポーターのみなさんにすごく助けられたので、自分も同じように助けになりたいという気持ちもありました。愛媛3期以降、糸満市や佐久市のプロジェクトでもサポーターを務めています。

サポーター業務に取り組む羽藤さん

取り組む中で気づいたのは、サポーター業務をすること自体が自分自身の勉強になっているということです。まだまだSAPに対する理解が浅かったことに気づいたり、改めて「こういうことだったのか」と理解が深められるなど、自分自身にとっても良い機会になっています。

サポートさせていただいている受講生の方々も、みなさん勉強熱心で、自分が受講生の時には思いも至らなかったような疑問をたくさん投げかけられていて、とても刺激をもらっています。なるべくわかりやすく伝えることを大切にしているので、受講生の方から「解説がとてもわかりやすかったです」と言っていただけると、本当に嬉しい気持ちになりますね。

「でじたる女子プロジェクト」受講前後でどのような変化がありましたか

現在メインとしているサポーター業務は隙間時間を活かしてできる仕事で、洗濯や買い物、お迎えなどの家事をこなしながら平行して行うことができるので、すごく生活しやすくなり、余裕ができました。その分仕事と私生活との切り替えはまだまだうまくできないので、リズムをみつけられたらいいなと思っています。

また、もともと趣味で描いていたイラストも、仕事として依頼を受けて描いたりもしはじめました。プロジェクトの研修の中で、MAIAの森山さんがおっしゃっていた「フリーランスは1勝9敗」「クラウドソーシングサイトに登録して、いろいろやってみるべき」という言葉に影響を受け、イラストもスキルとして仕事にできるのではないかと考えるようになったんです。

羽藤さんが描いたイラスト

パートで働いていた当時は、本当に時間に追われていて、イラストを仕事にしようなんて考える余裕さえありませんでした。でもプロジェクトを経て、「大切なのは、自分がやるかやらないか」「もっと主体的になってみよう」と前向きなモチベーションを持てるようになったような気がします。今後についても、長い人生ですからかちっと決めすぎず、まずは今やってみたいことややれることに挑戦してみて、無理なく続けられる働き方を探していきたいなと思います。

「でじたる女子プロジェクト」受講を検討している方へのメッセージをお願いします

私自身はけっこう内気な性格で、引っ込み思案なところもあるので、プロジェクトに応募する際は勇気をふり絞りました。でも、自分を変えてみようと行動を起こせば、本当に変えていけるんだと実感しています。まずはやってみることが大切だと思うので、もし迷っている方がいたら、挑戦してみてください!

 

◆「でじたる女子プロジェクト」について
MAIAでは日本全国で地方自治体や企業とのコラボレーションを推進し、RPAやSAP、WebデザインなどのITスキル育成・就労支援を行っています。また、プログラムの一部コンテンツについては、個人の目的やペースに合わせて学習できるようサブスクリプション型の「でじたる女子+(プラス)」にて個別に提供を行っています。

 

でじたる女子プロジェクト 公式ページ https://digital-women.maia.co.jp/
でじたる女子+ 公式ページ https://digital-joshi.maia.co.jp/

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