RPAスキル習得で掴んだ、時間の制約に縛られない子育てとやりがいにあふれた仕事 —「RPA女子プロジェクト」榎本真奈さんインタビュー

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MAIAでは女性がライフスタイルの変化に影響されずに自分らしく働きつづけられるよう、「でじたる女子プロジェクト」を通じてスキル習得の支援を行っています。今回はその中でも「RPA」と呼ばれる、ソフトウェア型のロボットを利用して定型業務やルーティンワークを自動化するツールに関するスキルを身につけて活躍している、榎本真奈さんにお話をお聞きしました。

榎本真奈さん
法学部卒業後、すぐに結婚出産し家事手伝いとしてアルバイト等をしながらシングルマザーとして2人の子どもを育てていたときに、「RPA女子プロジェクト」と出会う。現在は企業向けにRPAの開発や運用のサポートをしている。

「RPA女子プロジェクト」と出会う前の状況について

結婚を機に移住した地域の最低賃金が、生まれ育った町の大学生のアルバイトよりも低く、シングルマザーとして子どもを育てていくには正社員になるしかない状況でした。でも大学卒業後すぐに家事手伝いをしていたので、社会人経験もなく、目立った資格も持っておらず、子どもも小さかったこともあり、正社員としてフルタイムの仕事に就くのはハードルが高いなと感じていました。

「RPA女子プロジェクト」に参加しようと思った決め手はなんですか?

子どもを育てながらできる高単価な仕事がないか探しているときに、テレビの情報番組でMAIAを知り、そこで取り上げられていた「リモートワーク」という働き方についても知りました。

正直、それまでは「在宅で稼げるなんて怪しいのでは」と先入観を持っていたのですが、説明会に出席してみて、女性の働きにくさや社会的な立場の不安定さを理解し、その解消のためにプロジェクトを行っていることが伝わってきました。IT業界とは全く縁がなかったのですが、フリーランスに必要な知識やITの基礎も学べることを知り、「MAIAなら大丈夫かもしれない」と思い、参加してみることにしました。

「RPA女子プロジェクト」で学んだことについて教えてください

「RPA」とは、定型業務やルーティンワークを自動化するツールのこと。コストカットを行いたい企業、人手不足で困っている企業、そのどちらにとっても価値のあるツールであることに魅力を感じ、RPAについて学ぶことにしました。

難しかったのは、頭でイメージしたものを、どのようにロボットに落とし込んでいくかです。そもそものITリテラシーが高くはなかったので、自動化したいシステムそのものや、どのように組んでいけば実現できるのかを体得するのに苦労しました。

そのため、受講中は資料を何度も読み込み、わからないことがあれば「聞かぬは一生の恥」という気持ちで、「こんなこと聞いたら変かな?」と思うことでもとにかくプロジェクトのSlackで質問して学んでいきました。

また案件にアサインされた後は、企業ごとの独自のシステムなどもあり、複雑な作りになればなるほどプログラミングの知識が必要になる場面がありました。そのため、「卒業後も学びをやめてはいけない!」と気持ちを奮い立たせ、その時に一緒にアサインされている卒業生と学びを深めたりしていきました。案件によりますが、基本的には一人でアサインされることはなく、複数のMAIA卒業生と一緒なのが心強くもあり、いい意味で刺激になっています。

現在はどのような業務に取り組んでいますか?

RPAテクノロジーズ株式会社で、ソフトウェアロボット「BizRobo!」のユーザーのサポート業務を行っています。「BizRobo!」に初めて触れる方はやはり開発面でつまずくことが多いため、どのようにステップを組むと効率が良いかなどの開発のサポートを、ロボットの開発が進み実際に稼働させるフェーズになってきた方には運用の仕方・サーバで発生したエラー解消の支援を行っています。

本社は東京ですが、フルリモートで業務を行っています。そのため、子どもの急な風邪や学校からの呼び出しにも柔軟に対応できますし、休憩時間も自由に調整できるので夕食の準備の時間もしっかり取れるなど、時間的な制約が少ないので非常に助かっています。子どもたちが帰宅したときに出迎えてあげられたり、夕食の準備中にその日の学校での様子を聞いてあげたりできるのは、とても嬉しいですね。

受講前の自分と現在の自分で、変わったことはありますか?

まずは子どもたちとの時間を有意義に持つようになったこと。ビジネスは量より質ですが、子育ては、やはり子どもとどれだけ時間を一緒に過ごせるかが大事だと思うので、そこが大きな変化です。

そしてITの仕事やRPAが好きになり、新しいスキルを身につけるために自主的に勉強するようになりました。現在携わっている職場の環境がとてもオープンで、コミュニケーションが取りやすいことも相まって、限界を設けず、分からないことはエンジニアの方々にとことん聞くようにして、MAIAで学習したことだけでなくプラスアルファの知識を得られるよう努力しています。案件への応募に関しても、正社員の経験がなくてもRPAのスキルがあると可能性が広がるので、可能な限りさまざまな案件に応募するようにしています。

今後の展望や取り組んでいきたいことについて教えてください。

今後はRPAだけでなく、もっとITリテラシーを高めて、より高度な案件にも携われるようになりたいです。案件を通して自分の可能性を引き出してもらっているので、常に探求心を持って、自分自身のスキルも常に高めていきたいです。

 

◆「でじたる女子プロジェクト」について
MAIAでは日本全国で地方自治体や企業とのコラボレーションを推進し、RPAやSAP、WebデザインなどのITスキル育成・就労支援を行っています。また、プログラムの一部コンテンツについては、個人の目的やペースに合わせて学習できるようサブスクリプション型の「でじたる女子+(プラス)」にて個別に提供を行っています。

 

でじたる女子プロジェクト 公式ページ https://digital-women.maia.co.jp/
でじたる女子+ 公式ページ https://digital-joshi.maia.co.jp/

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